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高級食材!!
新潟のアクアリウム(熱帯魚 水槽)レンタル専門店 アクアリゾート 観賞魚飼育管理士の三扶です。
今回は私がメンテナンスを担当しているお客様の活魚生簀、そこで畜養されているオマール海老についてご紹介します!
高級食材の代名詞、オマール海老、実はロブスターと同一の物らしいです。
フランス語でオマール、英語でロブスターとのことでした。
似ている高級食材だとイセエビを思い浮かべがちですが、こちらは分類からして全く別物みたいでして…
イセエビはエビ目 (十脚目)・エビ亜目・イセエビ下目・イセエビ科・イセエビ属に分類されています。
対してオマール海老はエビ目(十脚目)・ザリガニ下目・アカザエビ科・ロブスター属に分類されています。
ザリガニ下目!ザリガニに近い仲間なんですね。実は和名も「アメリカウミザリガニ」「ヨーロッパウミザリガニ」とついていたりします。
さてそんなオマール海老、ロブスターですが、昔は高級食材ではなかったみたいです。
北米では貧しい人々の食べ物とされていたそうで、人気を誇るようになったのは19世紀以降と、比較的最近とのこと。
当時ロブスターは肥料や家畜への餌として使われており、「魚が捕れなかった最悪の場合」に食べるものだったそうで…
タダ同然の、貧困の象徴のような食べ物であり、「海のゴキブリ」と呼ばれていたとのこと。
労働者に対して「ロブスターを週に3回以上は食べさせないこと」という法律、判決があったとか…
当時は美味しく食べる為には生きたまま茹でて調理する必要があることが知られていなかったからみたいです。
19世紀後半になって正しい調理の仕方が発見され、ロブスターが高級品としての地位を確立したのは第二次世界大戦後のことでした。
何気なくイメージだけで高級食材!!と思っていたオマール海老、ロブスターですが、そんな歴史があったなんて想像もしていなかったです。
写真のオマール海老ですが、鉄板焼きの飲食店におかれた生簀の子たちでして
「可愛いなあ、君たちにはそんな歴史があったんだなぁ、美味しそうだなぁ」と
食欲をそそられながらメンテナンスしていたのでした。